研究課題
前年度に引き続き、飛騨人のmtDNAとY染色体DNAを抽出するための口腔粘膜試料を飛騨で集める作業を行い、収集試料数を千百に高めた。その内の約500人分につき、mtDNAのDループ領域(約1,300塩基対に渡る中立部分)全体における塩基配列多型を調べ、そのハプログループ分けを行った。従って、これにより求められたハプログループ出現頻度分布は相当に信頼性の高いものになった。飛騨における当該分布と日本の他の地域における分布から日本列島各地における縄文系対弥生系人口比率を決めるための方法は前々年度において本研究に関わる研究者全員で考察したので、本研究により得られる飛騨における当該分布と文献に発表されている他の地域における分布から、日本列島各地における縄文系対弥生系人口比率を求めた。日本列島各地におけるmtDNAの塩基配列多型に関わるハプログループ出現頻度分布は、縄文系の人たちと弥生系の人たちの寄与の和になっている筈である。しかし、両者の寄与を分ける方法は今まで見つかっていない。そこで、飛騨における当該分布と、日本の他の地域における分布から、それらを両者の和に分けるための方法を本研究に関わる研究者全員で考察した
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