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2010 年度 実績報告書

オオムギにおけるβグルカン合成酵素遺伝子の単離と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21580007
研究機関岡山大学

研究代表者

武田 真  岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (40216891)

キーワードオオムギ / 遺伝子 / βグルカン / 細胞壁多糖
研究概要

β-グルカンレス突然変異体OUM125のβグルカン欠失性(bgl,beta-glucanless)遺伝子を分子マーカーを用いてマッピングした。OUM125×Bowanの交雑F2 104個体を用いてマッピングを行った。この際、種子は半切し、胚の無い側を用いてβグルカン含量を個別に測定するとともに、胚のある残りの半粒は発芽させてDNAを葉から抽出しマッピングに使用した。その結果、βグルカンレス性とセルロース合成酵素様遺伝子HvCslF6の塩基多型は完全に共分離することが確認された。OUM125のHvCslF6遺伝子は第3エキソン中に1塩基多型(G→A)が見つかり、これにより660番目のグリシンがアスパラギン酸に変化すると推定された。したがって、OUM125のβ-グルカン欠失性はHvCslF6の機能欠損突然変異による可能性が高いと考えられた。
さらに、OUM125は冬場の寒さの厳しい関東以北に栽培すると茎葉の先端が黄色く枯れることがわかっている。この冬場の葉枯れを指標にオオムギ品種サチホゴールデンの突然変異体集団約2,000系統をスクリーニングすると、10系統が葉枯れを示した。これらの系統の種子のβグルカンを測定したところ、2系統(KM27およびKM30)がβグルカンレスであることが明らかになった。それぞれの系統をOUM125と交配して対立性検定を行ったところ、いずれも同じ遺伝子座であることがわかった。現在これらの系統のHvCslF6遺伝子の塩基配列を調査しているところである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Duplicate polyphenol oxidase genes on barley chromosome 2H and their functional differentiation in the phenol reaction of spikes and grains.2010

    • 著者名/発表者名
      Taketa, S., Matsuki, K., Amano, S., Saisho, D., Himi, E., Shitsukawa, N., Yuo, T., Noda, K., Takeda, K.
    • 雑誌名

      Journal of Experimental Botany

      巻: 61 ページ: 3983-3993

    • 査読あり
  • [学会発表] オオムギ種子関連遺伝子の単離と解析2011

    • 著者名/発表者名
      武田真
    • 学会等名
      第27回資源植物科学シンポジウム並びに第3回植物ストレス科学研究シンポジウム
    • 発表場所
      倉敷芸文館
    • 年月日
      2011-03-07

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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