圃場で自然発生する大豆の裂皮には2個のQTL(D1b連鎖群のcr1とM連鎖群のcr2)が関与していた。網目状裂皮には、62cMの距離で連鎖した2個のQTL(C1連鎖群)が関与しており、両者は異なる遺伝要因に支配されていた。cr1に関する準同質遺伝子系統間では難裂皮性に差があったが、早晩性や粒大に差はなく、マーカーとして有用なことが明らかになった。準同質遺伝子系統の種皮での遺伝子発現量を比較したところ、抵抗性系統が高い発現量を示した遺伝子(Gma. 26856、Gma. 16827、Gma. 173)と感受性系統が高い発現量を示した遺伝子(Gma. 48109、Gma. 49562)が見出された。
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