研究概要 |
イネ科植物間に高い選択作用性を持つキノリンカルボン酸系のオーキシン型除草剤キンクロラックの植物体内での作用機構や感知のされ方について主に検討を行なった。これまで、本剤の植物体内での感知のされ方や作用機構は、フェノキシ酢酸系のオーキシン型除草剤である2, 4-Dと同じであると長年、考えられてきた。しかし、本研究から、2, 4-Dとは同一でない可能性が高く、少なくとも幾つかの感受性イネ科植物種での本剤の生育抑制作用の主因は、シアンではなく、活性酸素の過剰生成である可能性が高いことが明らかとなった。
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