• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

三倍体古典園芸植物センノウの起源の解明及び胚珠培養による自殖後代の育種的利用

研究課題

研究課題/領域番号 21580049
研究機関(財)花と緑の銀行

研究代表者

神戸 敏成  (財)花と緑の銀行, 中央植物園部, 主任研究員 (00393108)

研究分担者 中田 政司  財団法人 花と緑の銀行, 中央植物園部, 主幹研究員 (40150859)
三位 正洋  千葉大学, 園芸学研究科, 教授 (30093074)
キーワードセンノウ / 三倍体 / 古典園芸植物
研究概要

日本に現存する三倍体センノウと日本に自生するセンノウ属について類縁関係を明らかにし、三倍体センノウの起源を解明することを目的に、三倍体センノウに近縁のエゾセンノウおよびオグラセンノウの自生地調査を北海道および岡山県で行い、解析用試料を収集した。また、三倍体センノウの起源を探る上で重要と考えられる中国に自生するセンノウ属植物の調査を中国の浙江大学と共同で実施し、DNA解析用試料を収集した。これらの試料とすでに導入済みのセンノウ属植物を用いて、センノウ属の類縁関係を明らかにするためにDNA解析を開始した。
一方で、三倍体センノウの自殖後代の染色体構成とその頻度を明らかにするために、すでに獲得している自殖後代95個体の約2/3にあたる66個体の染色体数を明らかにした。その結果、自殖後代の染色体数は24~55であることが明らかになり、二倍体(2n=24)および三倍体(2n=36)に相当する染色体数を持つ個体も確認された。この結果については染色体学会で報告を行った。また、開花に至った自殖後代について、花や葉の形態などの表現型や花粉稔性について調査を実施し、表現型や花粉稔性にばらつきが認められている。さらに、解析の精度を高めるために、人工授粉と胚珠培養の組み合わせにより、新たな自殖後代を獲得している。
また、三倍体センノウを育種素材として利用するために、人為的に近縁野生種との人工交配を行い、胚珠培養を実施した。その結果、これまで獲得することができなかったフシグロセンノウとの雑種を獲得することができたが、これまでに得られているオグラセンノウとの雑種同様、すべてが葉緑体欠損株であった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 日本に現存するセンノウの特性と園芸的利用2010

    • 著者名/発表者名
      神戸敏成、中田政司、富田裕明、三位正洋
    • 雑誌名

      日本植物園協会誌「掲載確定」 44

      ページ: 197-204

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      神戸敏成
    • 雑誌名

      最新農業技術 花卉 vol.2(農山漁村文化協会)

      ページ: 203-208

  • [雑誌論文] Interspecific hybridization between triploid Senno(Lychnis senno Siebold et Zucc., Caryophyllaceae)and allied taxa of the genus Lychnis2009

    • 著者名/発表者名
      Toshinari Godo, Masashi Nakata
    • 雑誌名

      Plant Biotechnology 26

      ページ: 301-305

    • 査読あり
  • [学会発表] 三倍体古典園芸植物センノウ(Lychnis senno)の自殖種子から得られた個体群の染色体構成2009

    • 著者名/発表者名
      中田政司、神戸敏成、三位正洋
    • 学会等名
      染色体学会
    • 発表場所
      くにびきメッセ(島根県)
    • 年月日
      2009-11-14
  • [学会発表] エゾセンノウ(Lychnis fulgens)およびツクシマツモト(Lychnis sieboldii)における培養物のオリザニン処理による染色体倍加2009

    • 著者名/発表者名
      神戸敏成
    • 学会等名
      園芸学会
    • 発表場所
      秋田大学(秋田県)
    • 年月日
      2009-09-27

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi