研究概要 |
アテモヤとチェリモヤの花の香気成分をGC/MSで分析し,また半導体センサで花香量の経時変化を測定した.チェリモヤの♀花と♂花いずれでも香りの主要な成分は各種カルボン酸エステルであったが,構成比は雌雄で異なっていた.また,アテモヤでもほぼ同様であった.これらは通常は果実の香りに多く、チェリモヤ等の花は化学的に果実に擬態して果実食性の昆虫を誘引していると考えられた。花香の量には一つの花につき通常2回、ピークが存在した.このように花香の量を経時的に変化させることで昆虫を効率よく利用できると考えられた。
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