• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

疾患モデルショウジョウバエとカイコ多角体病ウイルス機能を活用した新創薬プロセス

研究課題

研究課題/領域番号 21580067
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

山口 政光  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (00182460)

研究分担者 森 肇  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (80201812)
橋本 麗奈  京都工芸繊維大学, ベンチャーラボラトリー, 研究員 (20467492)
キーワード昆虫 / 遺伝子 / 応用動物 / 生体分子 / 遺伝子
研究概要

本研究の目的は、申請者らが開発した複数の筋ジストロフィーモデルショウジョウバエを用いて、疾患原因遺伝子とその遺伝的相互作用遺伝子群の機能解明を行ない、筋ジストロフィー病態解明に貢献することにある。また各種疾患モデルショウジョウバエを用いたバイオアッセイ系とカイコ多角体病ウイルス機能を利用して疾病関連タンパク質を固定化したマイクロフローセルチップを利用したスクリーニングシステムを組み合わせて新しい創薬プロセスを開発し、筋ジストロフィーを始めとするヒト遺伝性難病の有効治療法開発への道を開拓する。
1) 筋ジストロフィー病態解明のためのβサルコグリカン遺伝子の生体内機能解明:筋ジストロフィー原因遺伝子のひとつであるβサルコグリカン遺伝子とEGFR経路構成遺伝子との遺伝学的相互作用が見られ、またβサルコグリカンの細胞外ドメインにEGF様のアミノ酸配列を持っているので、これが細胞膜上でEGFRの機能を抑制する可能性が考えられた。そこでこのモデルを検証するため大腸菌でともに発現させたβサルコグリカンとEGFRが共沈することを見出した。このことはβサルコグリカンとEGFRが相互作用しうることを意味する。
2) カイコ多角体病ウイルス機能を利用したβサルコグリカン関連タンパク質のマイクロフローセルチップの開発:カイコ多角体病ウイルスVP3由来の多角体固定化シグナルをβサルコグリカンタンパク質に導入したコンストラクトを作製し、多角体タンパク質とともにカイコ細胞で発現させることにより、βサルコグリカンを多角体中に固定化することに成功した。
3) 筋ジストロフィー病態解明のためのシントロフィン遺伝子の生体内機能解明:筋ジストロフィー関連遺伝子であるシントロフィン1とシントロフィン2遺伝子の突然変異系統やノックダウン系統を樹立し、特にシントロフィン2遺伝子がアクチン重合の制御を通じて成虫複眼形態形成に関与することを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Syntrophin-2 is required for eye development in Drosophila2010

    • 著者名/発表者名
      Nagai, R., Hashimoto, R., Tanaka, Y., Taguchi, O., Sato, M., Matsukage, A., Yamaguchi, M.
    • 雑誌名

      Experimental Cell Research 316

      ページ: 272-285

    • 査読あり
  • [学会発表] DGC構成因子の一つであるショウジョウバエシントロフィンの生体内機能2009

    • 著者名/発表者名
      永井里佳, 橋本麗奈, 田中裕子, 佐藤真美子, 松影昭夫, 山口政光
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜 (神奈川)
    • 年月日
      2009-12-09
  • [備考]

    • URL

      http://www.bio.kit.ac.jp/chromosome/INDEX.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi