自然界に存在する重要な環状含硫化合物のC-S結合関連の好熱性酵素系酵素に関して構造と機能の解析を世界で初めて行った。酵素類としてはC-S結合の形成に至る酵素系の例としてビオチン生合成系の第1段階反応を触媒する酵素KAPA合成酵素(BioF)、またC-S結合の開裂に関連の酵素系の例として石油中の大気汚染物質であるジベンゾチオフェン(DBT)脱硫酵素系の第1及び第2段階反応を触媒する酵素DBTモノオキシゲナーゼ(BdsC)を対象とした。前者については常温菌のBioFよりも有用な温度特性、基質特異性の機能が優れていること、また後者については新規反応の触媒機能を見いだした。
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