海藻バイオマス資源の有効利用を目指して、新しい糖質分解酵素源として好塩性微生物や好塩、好アルカリ性微生物などの極限環境微生物の探索、解析を進めた。その結果、各種の海藻や海生生物からCMCなど各種糖質分解能を持つ極限環境微生物を分離出来た。また、ヘミセルロースのキシランを効率良く分解し、乳酸や酢酸、エタノールを生産する好アルカリ性乳酸菌が分離出来た。本菌は、アオサ等からの乳酸発酵もわずかに認められた。本研究の成果は、これまでとは異なる新しい微生物資源、強力な糖質分解酵素源としての極限環境微生物の可能性を示すものであり今後の成果が期待される。
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