Vibrio属細菌のキチナーゼ遺伝子を分泌シグナル配列と共にベクターに導入し作成したプラスミドを、キチンオリゴ糖に対する資化能が低い大腸菌宿主に導入し、リコンビナントキチナーゼ高分泌能を有するキチンオリゴ糖非資化性大腸菌を作成した。粉末状キチンを添加した培地中で本形質転換大腸菌を培養することにより、キチナーゼを連続的に生産・分泌させながら難分解性のキチンを糖化することを試みた。その結果、収率はまだ低いが、簡便かつ安価にキチンからN, N'-ジアセチルキトビオース[(GlcNAc)_2]を生産することができた。
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