• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

植物細胞内シグナル伝達物質としてのcGMP/NOの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21580111
研究機関神戸大学

研究代表者

山形 裕士  神戸大学, 農学研究科, 教授 (00159203)

研究分担者 金丸 研吾  神戸大学, 農学研究科, 准教授 (90260025)
キーワードcGMP / 一酸化窒素 / シグナル伝達 / 植物 / 遺伝子発現調節 / シロイヌナズナ
研究概要

これまでにcGMPとNOが多くの植物遺伝子の発現を調節することを明らかにした。しかし、cGMP/NOのシグナル伝達機構と遺伝子発現調節機構は未解明である。今年度は転写調節機構の解析に焦点を絞り、以下の研究を実施した。
(1)DNAマイクロアレイ分析により同定した多くのシロイヌナズナのcGMP/NO応答性遺伝子の内、ニコチアナミン合成酵素遺伝子(AtNAS1)とフェリチン遺伝子(AtFER1)の転写開始点をプライマー伸張法で決定し、AtNAS1は3箇所、AtFER1は1箇所の転写開始点を持つことを明らかにした。
(2)上記で同定したAtNAS1およびAtFER1プロモーターとβ-グルクロニダーゼ(GUS)融合遺伝子をシロイヌナズナT-87細胞のプロトプラストにPEG法で導入しGUSの一過的発現を解析する系を確立した。両プロモーターがcGMP/NO応答能を持つことを確認した。これにより、cGMP/NO応答性シスエレメントを同定する準備が整った。
(3)プロモーター解析を効率的に行うために、ホタルとウミシイタケのルシフェラーゼを用いる一過的遺伝子発現系(デュアルルシフェラーゼシステム)を確立した。
(4)ダイズSB-P細胞のプロトプラストに暗所下PEG法でcGMP/NO応答性のカルコン還元酵素遺伝子(CHR)プロモーターとGUS融合遺伝子を導入する一過的発現系を確立し、GUSのcGMP/NOによる発現誘導を認めた。
(5)ダイズSB-P細胞をアグロバクテリウム法により形質転換する技術を確立した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Functional analysis of the cucumisin propeptide as a potent inhibitor of its mature enzyme2010

    • 著者名/発表者名
      Nakagawa, M., 他
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem.

      巻: 285 ページ: 29797-29807

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大豆フラボノイド合成系酵素遺伝子発現を調節するcGMP/NOシグナル伝達機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      吹田憲治, 他
    • 雑誌名

      大豆たん白質研究

      巻: 13 ページ: 55-61

  • [学会発表] 大豆フラボノイド合成系酵素遺伝子発現を調節するcGMP/NOシグナル伝達機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      山形裕士
    • 学会等名
      第13回不二たん白研究財団報告会
    • 年月日
      2010-06-01
  • [備考]

    • URL

      http://www2.kobe-u.ac.jp/%7Eunotom/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi