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2009 年度 実績報告書

エコール生産性腸内細菌の機能性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21580168
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

田村 基  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所・食品機能研究領域, ユニット長 (70353943)

研究分担者 中川 博之  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所・食品機能研究領域, 主任研究員 (30308192)
キーワードエコール / 腸内フローラ / ダイゼイン / エストロゲン / マウス
研究概要

本年度は、腸内フローラのダイゼイン代謝性測定方法を改良し、新たに腸内フローラのエストロゲン代謝活性測定方法を開発した。また、エコール高生産性マウス糞便とエコール低生産性マウス糞便を獲得し、エコール高生産性腸内フローラがエストロゲン代謝に及ぼす影響を調べることを目的とした。従来、イソフラボンの腸内フローラの代謝性解析には、嫌気培養液としてBHIを主体とした既報告の手法を用いてきた。今年度、新たにGAM糖分解用培地を活用してダイゼイン代謝性を検討したところ、エコール生産菌がダイゼインからエコールを良好に産生することを見出した。従って本手法は腸内細菌のイソフラボン共存下での培養に有効であるといえる。一方、培養液からのイソフラボンやエストロゲンの抽出方法を改良し、アセトニトリルを用いる手法を採用した。腸内細菌に用いる培養液にエストラジオール、エストロン、エストリオールを添加して所定時間培養後、LC/MS/MSによる精密分析を行った。イオン化法として当初はESI(エレクトロスプレーイオン化)法を使用したが、エストロン、エストリオールに比べてβ-エストラジオールの感度が不十分であるのが欠点であった。そこでイオン化法の再検討を行い、APCI(大気圧化学イオン化)法を用いた分析法を開発し、この問題を解決した。エコール高産生性の糞便をマウスから採取し、BHIを主体とした糞便希釈液とエストロゲンとの培養を行い、抽出溶媒をメタノール:酢酸からアセトニトリルに変更し、LC/MS/MSによる分析を行ったところ、エコールとβ-エストラジオールおよびエストロンが問題無く同時に検出可能であることがわかった。現在、本年度測定に成功した嫌気培養及び測定方法を用いてエコール産生性マウス糞便フローラのエストロゲン代謝性について検討を重ねている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lactobacillus collinoides JCM1123T : effects on mouse plasma cholesterol and isoflavonoids in the caecum.2009

    • 著者名/発表者名
      Tamura M, Hori S, Nakagawa H.
    • 雑誌名

      Antonie van Leeuwenhoek 96

      ページ: 621-626

    • 査読あり
  • [学会発表] イソフラボン代謝と腸内細菌について2010

    • 著者名/発表者名
      田村基
    • 学会等名
      Soy Nutrition Institute Japan第4回学術総会
    • 発表場所
      (独)国立健康・栄養研究所
    • 年月日
      2010-02-19

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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