マツ材線虫病に強いマツを開発するための基礎情報を得るため、九州地域のマツの持つ抵抗性とマツノザイセンチュウの病原力を検証した。九州各地のマツ林からの実生苗に対してマツのザイセンチュウを接種したところ、平均生存率は16%(8~36%)で、かつ生存率は地域によって異なっていた。また過去の結果と同様の傾向で、マツ林で抵抗性が異なることが示唆された。さらにマツノザイセンチュウの病原力の検証を抵抗性マツ人工交配家系で行ったところ、抵抗性の高いマツ実生苗は比較的強い病原力を持つマツノザイセンチュウ系統でも高い生存率であった。
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