• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

色落ち海苔の多糖を活用した免疫機能性食品素材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21580226
研究機関香川大学

研究代表者

岡崎 勝一郎  香川大学, 農学部, 教授 (60109733)

キーワード多糖 / 免疫機能 / 海藻 / マウス / マクロファージ / 細胞性免疫 / アレルギー
研究概要

海苔の多糖ポルフィラン、乳酸菌菌体とリポ多糖(LPS)によるマウス脾臓細胞での各種サイトカインの産生を検討した。マウスC3H/HeN(リポ多糖LPSに対する応答性が高い)系の脾臓細胞にポルフィラン(50μg/ml)、乳酸菌(10μg/ml)あるいはLPS(0.1μg/ml)を添加して、培養3日後の培養上清中の、細胞性免疫の指標であるマクロファージが産生するインターロイキン(IL)-12とヘルパーT細胞1型が産生するインターフェロン(IFN)-γ、体液性免疫の指標であるIL-4、ヘルパーT細胞17型が産生するIL-17とその産生細胞を分化・誘導するマクロファージが産生するIL-6、さらに、好中球の浸潤を誘導して細菌の貪食に関与するマクロファージが産生する腫瘍壊死因子(TNF-α)を酵素免疫測定法で定量した。検討したポルフィラン、乳酸菌とLPSはすべてIL-12、IFN-γ、IL-6とTNF-αの産生を増強した。IL-4産生に対しては、ポルフィランは24%、乳酸菌は54%、LPSは71%の抑制効果が認められた。また、IL-17産生に対しては、ポルフィランは1.7倍、乳酸菌は2.7倍の産生増強効果を示したが、LPSは90%の産生抑制を示した。IL-4の産生低下はヘルパー1型と2型の免疫バランスを1型つまり細胞性免疫の増強へと向かわせるので、相対的にアレルギーが抑制される。また、IL-17は、いくつかの自己免疫疾患の発症にも関与するが、健康な状態では好中球の浸潤を誘導し、炎症反応を起こさせ細菌に対する防御反応を行う。したがって、ポルフィランには乳酸菌と同様にアレルギー抑制効果と好中球による細菌に対する防御という免疫機能性があると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 海藻ポルフィラン多糖の免疫賦活化機構と腸管細胞保護作用2011

    • 著者名/発表者名
      岡崎勝一郎
    • 学会等名
      第14回マリンバイオテクノロジー学会
    • 発表場所
      グランシップ(静岡県コンベンションアーツセンター)(静岡市)
    • 年月日
      2011-05-28
  • [備考]

    • URL

      http://suisankaiyo.com/seeds/?cat=10&paged=2

  • [備考]

    • URL

      http://suisankaiyo.com/seeds/?cat=10

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi