養殖ウナギに発生するウイルス性血管内皮壊死症の原因ウイルスゲノムの全塩基配列を決定した。ウイルスゲノムは環状DNA構造でその塩基数は15, 131bpであった。このゲノムのオープンリーディンフレームを他のウイルスと比較すると、相同性はポリオーマウイルスのlarge T-antigen領域しか認められないことから、新しいウイルス科に属することを示した。このゲノムの異なる領域から作成した3種類のPCRプライマーはいずれも本ウイルスを特異的に検出した。また、ホルマリン不活化ワクチンによる予防効果が認められた。
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