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2009 年度 実績報告書

ウナギ血漿を青緑色に着色するビリベルジン結合タンパク質アンギラシアニンの生化学

研究課題

研究課題/領域番号 21580251
研究機関鹿児島大学

研究代表者

安藤 清一  鹿児島大学, 水産学部, 准教授 (80131986)

キーワードニホンウナギ / ビリベルジン結合タンパク質 / アンギラシアニン / 血漿 / リポタンパク質 / 分離・精製 / 一次構造
研究概要

ウナギ血漿中には胆汁色素であるビリベルジンが存在し、青緑色を呈することは古くからよく知られているが、その実質については不明である。本研究では、これまで生化学的に解明される機会の乏しかった、ウナギ血漿ビリベルジン結合タンパク質(アンギラシアニンと仮称)の構造と機能について明らかにすることを目的とし、本年度はアンギラシアニンをウナギ血漿から分離・精製する方法を確立した。これまでの研究から、養殖ウナギ血漿中には高濃度のリポタンパク質が存在することが明らかとなっているために、超遠心分離(39,000rpm、19時間)によって血漿中のアンギラシアニンとリポタンパク質の分離を行った。すなわち、養殖ウナギ血漿に臭化カリウムを添加して密度を1.21g/mlに調整後、超遠心分離を行った結果、リポタンパク質は最上層に、またアンギラシアニンは最下層に分離された。アンギラシアニンを含む最下層は、血漿全タンパク質の58%を占めていた。超遠心分離後のアンギラシアニンを含む最下層をSuperdex 200 pgに供した結果、64.5~81.5分の溶出時間に青緑色の着色が確認された。次いで、その画分をResource Q陰イオン交換カラムに供した結果、15.8~17.8分の溶出時間に青緑色の着色が確認された。Resource Q陰イオン交換カラムによって分離された着色画分は、疎水性相互作用カラムRESOURCE PHEには吸着しなかった。分離されたアンギラシアニンは、708、387および280nmに極大吸収が存在した。アンギラシアニンの分子量はNative-PAGE上で75,000ダルトンと見積もられた。現在、アンギラシアニンのN末端アミノ酸配列を分析し、一次構造を決定する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Homologue of mammalian apolipoprotein A-II in non-mammalian vertebrates2009

    • 著者名/発表者名
      M.Choudhury, S.Yamada, M.Komatsu, H.Kishimura, S.Ando
    • 雑誌名

      Acta Biochimica et Biophysica Sinica 41

      ページ: 370-378

    • 査読あり
  • [学会発表] ウナギの新規アポリポタンパク質A遺伝子2種の構造2009

    • 著者名/発表者名
      Malay Choudhury・小松正治・山田章二・安藤清一
    • 学会等名
      平成21年度日本水産学会秋季大会
    • 発表場所
      いわて県民情報交流センター・アイーナ
    • 年月日
      2009-10-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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