• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

ウナギ血漿を青緑色に着色するビリベルジン結合タンパク質アンギラシアニンの生化学

研究課題

研究課題/領域番号 21580251
研究機関名寄市立大学

研究代表者

安藤 清一  名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (80131986)

キーワードニホンウナギ / ビリベルジン結合タンパク質 / アンギラシアニン / 血漿 / リポタンパク質 / 分離・精製 / 一次構造
研究概要

ウナギ血漿中には胆汁色素であるビリベルジンが存在し、青緑色を呈することは古くからよく知られているが、その実質については不明である。本研究では、これまで生化学的に解明される機会の乏しかった、ウナギ血漿ビリベルジン結合タンパク質(アンギラシアニンと仮称)の構造と機能について明らかにすることを目的とし、本年度はウナギ血漿から分離・精製したアンギラシアニンの分子量をNative-PAGEとSDS-PAGEで測定した。両電気泳動の結果、分子量はともに75,000ダルトンと見積もられ、アンギラシアニン分子はサブユニット構造を取らずに、単量体で存在することが明らかとなった。また、精製されたアンギラシアニンはNative-PAGE上では青緑色を呈したバンドとして観察され、ビリベルジン様色素がタンパク質に比較的強く結合していることも推測された。次いで、アンギラシアニンをコードする遺伝子を増幅するために、ウナギ肝臓の全RNAから逆転写酵素によってcDNAライブラリーを調製した。精製アンギラシアニンをSDS-PAGEに供した後に、電気的にPVDF膜に転写し、そのN末端アミノ酸配列の決定を試みたが、アミノ酸の同定には至らなかった。アンギラシアニンのN末端アミノ酸は修飾されていることが考えられ、アンギラシアニン遺伝子を増幅するためには内部アミノ酸配列を決定することが必要であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Handbook of Lipoprotein Research (Chapter 11. A case study of intact vitellogenin isolated from the plasma of wild silver Japanese eel (Anguilla japonica).2010

    • 著者名/発表者名
      M.Komatsu, S.Ando, 他5名(Jackson E.Rathbond編)
    • 総ページ数
      194-205(244)
    • 出版者
      Nova Science Publishers, Inc.

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi