メコン河流域諸国に焦点を合わせ、穀物価格の高騰と当該地域に於ける食糧増産と輸出の可能性、食糧増産を梃子とした農家所得の向上と貧困削減について、数量経済学的手法を用いて分析した。いくつかの国々の産業連関表を推計するとともに、当該地域の産業構造・貿易構造の分析を行い、経済発展段階と産業構造との関連性について考察した。次に、当該地域の交際間応用一般均衡モデルを開発し、農業の生産性向上のインパクトを評価し、食糧増産の可能性について明らかにした。また、当該地域の水資源量は将来不足する可能性は低いが、食糧増産と経済発展ために、栄養塩負荷が高くことを明らかにした。
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