研究概要 |
本研究は、日本政府による東アジアの食料安全保障をめざす地域協力のプロセスとして、東南アジア諸国連合・ASEAN+3緊急米備蓄(APTERR)と食料安全保障情報システム(AFSIS)の現状と展望を解明する。APTERRは13ヶ国間の共同米備蓄と米放出機構(Tier1, 2, 3, PAME)を構築した。AFSISは食料情報ネットワーク(EWI, ACO)と人材開発のための相互技術協力(MTC)を構築した。食料安全保障をめぐる東アジア地域協力の地道な努力は、貿易自由化と農業協力とをバランスさせる農業経済連携協定(EPA)戦略と合致する。我々は「食の安全性」を含む東アジア共通食料安全保障政策(EACFSP)を提言する。
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