研究課題/領域番号 |
21580269
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
香川 文庸 京都大学, 農学研究科, 准教授 (10291238)
|
研究分担者 |
小田 滋晃 京都大学, 農学研究科, 教授 (70169308)
桂 明宏 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (90233767)
伊庭 治彦 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (70303873)
|
キーワード | キャリア・サイクル / 新規就農 / 非農家子弟 / 定年・離職就農 / キャリア支援 / キャリア形成・キャリアアップ / 定着・定住 / 離農 |
研究概要 |
本研究は、就農や農業から関連領域への職域の拡大を「キャリア」「キャリア開発」というこれまでにない分析視角から捉えるという特色を有したものである。具体的には、(1)農業分野において「キャリア」をどう定義し、捉えるのかという理論的な研究、(2)その枠組みを用いて事例の実情を分析する実証研究、に取り組み、(3)実証分析の結果をフィードバックし、我々が構築した理論的枠組みや概念の有効性をテストした。 研究最終年度である平成23年度においては、研究組織全体による検討会を適宜開催し、前年度までに構築した「キャリア論」、「キャリア形成・開発論」、「キャリア支援論」に関わる理論的枠組みの骨子を精緻化・拡張した。そして、農業経営学体系の中に農業者キャリア論をどのように位置づけ、隣接領域との関連をどのように捉えるべきであるのかについて検討・考察した。 実証面では、前年に予備調査を行った京都府丹後地域、群馬県大規模野菜作産地、福井県若狭町の本調査を実施するとともに、新たに愛媛県の柑橘農業地帯における事業多角化経営、長野県伊那市における就農支援事業、などの実態調査を試み、実証分析のための資料・データ収集に努めた。そして、その資料・データ等を用いて、農業者、農業者の就農ルート、事業展開、支援のあり方、等を類型化する作業を進めた。 現在、上述してきた理論的研究と実証研究を統合させ、当初の研究目的に接近するための分析・検討を行っており、その成果を、今後、出来るだけ早い段階で公表していく予定である。
|