• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

北海道の農山村集落における元農業者の生活・労働実態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21580276
研究機関北海学園大学

研究代表者

佐藤 信  北海学園大学, 経済学部, 教授 (60269173)

キーワード北海道 / 農業集落 / 過疎 / 農山村 / 周辺地域
研究概要

本年度は、まず第一に、北海道北部の音威子府村において2010年に実施したアンケート調査及びヒアリング調査の分析を行うとともに、元農業者に対する補足的なヒアリング調査を行った。対象としたのは6世帯(うち5世帯が独居)であり、ここ数年の間に配偶者が亡くなった世帯も含み、現在の生活実態や問題点等をインタビューするのに適切であると考えた。調査は8月下旬に、本学学生や元議員、村職員の協力を得て実施した。調査の結果、(1)自治体による高齢者生活福祉センターに居住する高齢者は、加齢による身体面・精神面の衰えはあるものの、一定の健康を維持し、菜園等を続ける例も見られた。(2)周辺集落に居住する世帯にあっては、夫の死去にともなう村中心部への移住を余儀なくされる例がある反面、早くから独居となっている高齢者にあっては、そのまま住み続けるケースも見られるなど、個々のライフヒストリーや生活状況、自立度に応じた差異が見られた。本年度に取り組んだ第二の課題は、音威子府村と類似の自治体に対するアンケートを実施し、音威子府村の地域的な特質を明らかにしようとしたことである。対象としたのは、北海道留萌管内初山別村である。ここは、音威子府村とほぼ同緯度に位置するが、日本海に面しているという地理的な特徴を有するとともに、JR駅がなく、村内にコンビニもないなど音威子府村と異なった特徴を有する。人口は1500人弱、600世帯(2011年8月現在)と音威子府村よりも人口は多いものの、人口減少は同様に進行し、小学校が閉校した集落や商店を有しない集落も存在している。そこで、8月下旬から9月上旬にかけて、全戸にたいするアンケート調査票を配布し、結果分析を通して、特に高齢者の生活状況について明らかにしようとした。アンケートは548世帯に配布、うち292通を9月中に回収し(回収率53.3%)、分析をすすめた。以上の調査結果は、現地で報告するとともに、過疎論・限界集落論、そして「周辺」をキーワードとした論文としてまとめた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「限界集落」論と北海道の農村社会2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤信
    • 雑誌名

      開発論集

      巻: 89号 ページ: 73-88

  • [雑誌論文] 「周辺地域」における労働者協同組合の事業活動とNPO法人化の意義2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木雅夫・佐藤信
    • 雑誌名

      協同組合研究

      巻: 30 ページ: 69-79

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://city.hokkai.or.jp/~ks9570/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi