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2009 年度 実績報告書

谷津田を利用した窒素浄化実証試験の能力向上要因解析

研究課題

研究課題/領域番号 21580291
研究機関茨城大学

研究代表者

黒田 久雄  茨城大学, 農学部, 准教授 (20205256)

研究分担者 加藤 亮  茨城大学, 農学部, 准教授 (10302332)
キーワード硝酸態窒素 / 硝酸汚染 / 窒素除去 / 地形連鎖 / 濃度低下 / 水温
研究概要

本研究の対象地域である鉾田川流域は硝酸態窒素濃度が非常に高く、支流では恒常的に10mg/lを超える濃度が観測され続けている。休耕田を復田した実験圃場を用いた窒素除去により流域からの窒素汚染軽減を図ることを目的としている。今年度は当初5圃場で行う予定の実験が、I圃場の灌漑設備の設置が難しくなり(8月以降中止)4圃場での実験となった。4圃場は、978(II)、669(III)、600(IV),1,432(V)m^2と面積と形状の異なる圃場を作ることができた。しかし、工事の遅れにより昨年から行っているII圃場以外は9月スタートとなってしまった。その後、2010年3月時点までに実験に差し支える問題点(漏水、灌漑水他)を洗い出しながら実験データを取ることが可能となった。調査は原則として毎週観測を行った。また、IIとVには自動採水器を設置した。それぞれのINとOUTの全窒素濃度平均値は、8.5→6.9(II)、16.1→3.8(III)、15.0→12.4(IV)、11.1→9.4(V)mg/lとなった。流量の観測が漏水・流入水口のゴミなどによる問題があり全期間で測定できたわけではないが、これらの観測地から推定される窒素除去量(IV圃場はデータ数が少なく算出不可)は、IIで約250、IIIで約440、Vで約930kg・ha^<-1>・y^<-1>となった。この違いは、濃度よりも流入負荷量の大きさがより影響をおよぼすことを示唆している。流入口へのゴミによる通水阻害が頻繁に起きたことで滞留時間は人為的に調整しなくとも幅広いデータも収集できた。また、I圃場の夏季データに吉田貢士氏の水温モデルに窒素除去モデルを適用したところ、本モデルの適用可能性が確認できた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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