研究概要 |
鉾田川は窒素汚染のある流域である。その窒素流出を防ぐために、窒素浄化水田を設置した。比較のため2010年と2011年のデータを解析対象とした。 各水田の流入TN濃度は、9.8mg・L-1から16.0mg・L-1であった。流入負荷量は、0.488g・m-2・day-1から4.703g・m-2・day-1であった。差引排出負荷量は、-555.9kg・ha-1から-1,837.8kg・ha-1となった。 どの水田も窒素吸収型水田となり、窒素負荷削減効果に大きな役割を果たせることが確認できた。この負荷削減効果に及ぼす影響について検討した結果、最も大きな影響を与える要因は流入負荷量であることがわかった。流入負荷量と差引排出負荷量は、流入負荷量が大きくなると差引排出負荷量も大きくなり直線回帰ができた。R2は、0.9185と高い値を示した。
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