栃木県日光市K地区で計画中の生態系保全地について、HEPを利用して環境価値を損なわない計画のあり方について検討した。なお、保全対象種としてホトケドジョウとシマドジョウを考えた。その結果、以下のことが明らかとなった。 (1)保全地内で存置(回避対策)する石積み水路については、現在の水深よりも深い12cm以上を確保する。 (2)新設する水田類似の池については、面積が大きいほど環境価値が高くなることから、面積について再検討する。 (3)保全地で環境価値を増加させることにより、周辺の環境価値の減少分を補完しうることが明らかになった。 これらの結果から、平成23年度は生態系保全地が整備された後の環境価値について検証し、順応的管理のあり方について検討する
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