研究課題/領域番号 |
21580295
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
津々見 崇 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (40323828)
|
研究分担者 |
十代田 朗 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 准教授 (70226710)
羽生 冬佳 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40302971)
佐野 浩祥 立教大学, 観光学部, 助教 (50449310)
|
キーワード | 農業体験 / 農業ワーキングホリデー / 滞在型市民農園 / 観光農園 / アンケート調査 / インターネット調査 / 主成分分析 / コンジョイント分析 |
研究概要 |
本研究はグリーンツーリズムを、農業の担い手となる人材確保の戦略的手段として位置づけ、グリーンツーリズム実施農村の実施状況と利用特性、農村と市場都市の結びつき及びその要因、参加率向上のための支援システムの在り方、を考察することを目的としている。本年度は、首都圏を対象地域に選び、そこを発地とするグリーンツーリズムの着地農村自治体の優位性を測るため、農業生産環境特性、立地特性について首都圏及び周辺12都県の523市町村(及び23区)を単位として集計・分類した。その結果及びインタビュー調査・文献調査の結果を用いて指標を作成し、消費者インターネットアンケート調査を実施、コンジョイント分析を行うことで、「農作業を伴う」、即ち農業面で農村の担い手として期待できる6種類のグリーンツーリズムのメニューのそれぞれに関して、優位なデスティネーションの特性を明らかにした。その結果、農業生産環境特性、立地特性、グリーンツーリズム参加の際の特典、料金・参加日数といったコスト、それぞれにおいて消費者を引き付ける条件が導き出されたものの、それが集客要素の全てでなく、それ以外の条件(ホスピタリティや文化等)も無視できない割合(数値は各メニューによる)で影響することが判明し、マーケティングにおいて考慮すべき地域側の条件の整理ができた。また、類似条件で近接地域に立地する農村の取組みを詳細に把握するために、長野県南信地方及び福島県会津地方の市町村ヘインタビュー調査を実施し、前述の「それ以外の条件」の具体的内容を把握し、不利条件を克服するための要因についても考察している。
|