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2010 年度 実績報告書

温度上昇が淡水レンズ水資源賦存量に及ぼす影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 21580303
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

石田 聡  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究所・農村総合研究部・地球温暖化対策研究チーム, 主任研究員 (30414444)

キーワード水文 / 淡水レンズ / 地球温暖化 / 温度上昇
研究概要

1 平成21年度に作成した実験装置について,塩分濃度センサーの形状を検討し,支持用のアクリル棒にステンレス線を貫通させ1cm露出する形態とし,ステンレス線の間隔を1cm,7本を一組とした.このセンサー60組を深さ50cm程度の小型容器に入れ,豊浦標準砂を充填し,塩分濃度を0~3%に調整した塩水を浸透させ,抵抗値と塩分濃度との関係を求めた.抵抗値は砂の密度が時間の経過によって大きくなるためドリフトしたが,概ね12時間後には安定したので,その時の値を採用した.
2 平成21年度にモデル調査地として設定した沖縄県多良間島に加え,より地球温暖化の影響を受けやすい淡水レンズ賦存地域であるマーシャル諸島共和国マジュロ環礁ローラ島を新たにモデル調査地に選定し,電磁探査法により島内の淡水レンズ分布形態を調査した.200mS/m以下の淡水厚は島の中央部で10m近くに達していたが,その形状はラグーン側で厚く,外洋側で薄かった.これは地盤の透水性の不均一性によるものと考えられた.
3 モデル調査地(多良間島)における淡水レンズ賦存状況のモデル化に着手した.平成21年度に収集した多良間島についての水理地質資料をデータ化し,アメリカ地質調査所のSEAWAT2000によって縦20×横20×深さ10メッシュ区分の三次元モデルを作成した.
4 平成21年度及び22年度で得られた研究成果を,地盤工学会誌,農村工学研究所技報および農業農村工学会論文集に投稿するとともに,マーシャル諸島共和国の行政機関と開催したセミナーにおいて,ローラ島における調査結果を発表した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 物理探査手法を用いた地下水中の塩淡境界測定2011

    • 著者名/発表者名
      石田聡,吉本周平,小林勤,幸田和久,土原健雄,中里裕臣,増本隆夫,今泉眞之
    • 雑誌名

      農村工学研究所技報

      巻: 211 ページ: 9-20

    • 査読あり
  • [雑誌論文] マーシャル諸島共和国マジュロ環礁における地下水の塩水化について2010

    • 著者名/発表者名
      石田聡,吉本周平,小林勤,幸田和久
    • 雑誌名

      地盤工学会誌

      巻: 58(5) ページ: 22-25

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 電磁探査による効率的な地下水塩淡境界深度測定法2010

    • 著者名/発表者名
      石田聡
    • 雑誌名

      平成21年度農村工学研究所研究成果情報

      ページ: 11-12

    • 査読あり
  • [学会発表] Result of Electromagnetic Survey in Laura2010

    • 著者名/発表者名
      ISHIDA Satoshi
    • 学会等名
      Seminar on the Conservation and Management of the Freshwater Lens, Majuro, Republic of the Marshall
    • 発表場所
      マジュロ(マーシャル諸島共和国)
    • 年月日
      2010-10-15
  • [備考]

    • URL

      http://nkk.naro.affrc.go.jp/library/publication/seika/giho/210/210-01.pdf

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公開日: 2012-07-19  

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