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2010 年度 実績報告書

太陽光利用型植物工場における物理的特性(光・音)を利用した防除システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21580310
研究機関愛媛大学

研究代表者

有馬 誠一  愛媛大学, 農学部, 准教授 (60335891)

研究分担者 上加 裕子  愛媛大学, 農学部, 助教 (00527103)
キーワード防除システム / 物理的特性 / 機能水 / 病害虫 / 行動解析
研究概要

1.光の波長とそれがなす模様を施した粘着シートの実証試験
黄色粘着シート(100mm×257mm)に3×5列の等間隔に模様および穴を施し、害虫の誘引実験を行った。実験は愛媛大学知的植物工場基盤技術研究センター植物工場A(500m2)で実施し、粘着シートの設置場所による影響がないように1週間毎に設置場所をローテーションさせた。害虫の誘引数の測定は、設置後3週間と3ヶ月とした。
・設置後3週間の測定結果では、対照区に比べ全ての模様で害虫の誘引数が多くなったが、3ヶ月後の測定結果では差が認められなかった。これは、既に捕殺された虫自体が模様となって害虫を誘引しているためと推察できる。
・設置後3週間のデータでは模様を施した方の誘引数が多くなることから、模様を施すことによって、通常の粘着シートに比べ、誘引効果に即効性を持たせることができると考えられる。
・各模様と黄色粘着シートの輝度値を求め、コントラスト比と害虫誘引数との相関を求めたところ、コントラスト比が高いほど誘引数が多くなる傾向にあり、正の相関が認められた。
2.防除用散布システムの開発
近年,農業分野でも注目されているオゾン水の殺菌効果を利用した防除技術を導入し,化学農薬と組み合わせることで大幅な減農薬を可能とするハイブリット防除システムの開発を行った。オゾン水は,物理的な衝撃により容易分解し酸素になる問題がある。そこで,散布圧力や粒径とオゾン水濃度の関係,付着率を計測し,1ppm以上のオゾン水濃度を保つ散布システムについて検討したところ,粒径,散布圧力とオゾン水濃度には,ある程度の相関が確認できた。散布圧を0.07~0.11MPa、粒径を340~480μm程度にコントロールすることで,オゾン水濃度1ppm以上の散布が可能となることがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 光学的手法を用いた物理的防除システムの開発2011

    • 著者名/発表者名
      岡侍秀・有馬誠一・上加裕子
    • 雑誌名

      農業機械学会関西支部報

      巻: 109号 ページ: 16-19

  • [学会発表] 光学的手法を用いた物理的防除システムの開発2010

    • 著者名/発表者名
      岡侍秀、有馬誠一、上加裕子
    • 学会等名
      第69回農業機械学会年次大会
    • 発表場所
      愛媛大学農学部
    • 年月日
      2010-09-15
  • [学会発表] 分光反射特性の違いによる虫の走性解析2010

    • 著者名/発表者名
      岡侍秀、有馬誠一、上加裕子
    • 学会等名
      農業機械学会関西支部第124回例会
    • 発表場所
      岡山大学創立五十周年記念館
    • 年月日
      2010-08-31

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公開日: 2012-07-19  

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