研究課題/領域番号 |
21580314
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
羽二生 博之 北見工業大学, 工学部, 教授 (70172955)
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研究分担者 |
鈴木 聡一郎 北見工業大学, 工学部, 准教授 (30250541)
熊耳 浩 北見工業大学, 工学部, 准教授 (40205167)
南 尚嗣 北見工業大学, 工学部, 准教授 (40241426)
高井 和紀 北見工業大学, 工学部, 助教 (50271755)
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キーワード | リモートセンシング / GPS誘導 / 赤外線 / 目動空撮 / 農地改良 |
研究概要 |
空撮用スチルカメラおよひハイビジョンビデオカメラを搭載するために、翼長3m、全備重量10Kg、エンジン出力3.1馬力の機体を製作した。機体には軽量D-GPSと超小型SSDパソコンを搭載し、機体の現在位置を無線モデムにて地上のパソコンに送信し、手動操縦者が地図上で飛行現在位置や飛行高度および飛行速度を把握できるようにした。機体は飛行安定性を高めるために、尾翼容積を最少必要値の2倍にしたほか、光センサータイプの飛行水平安定装置を搭載して、未熟な操縦者でも安心して飛行ができるようにした。また、機体の軌道制御において機体が傾いて視野が左右に移動するのを防ぐために、カメラやビデオカメラにも光センサータイプの垂直安定装置を取り付けた。さらには、撮影時の操縦を容易にするために、飛行高度自動制御装置を開発した。農地電子管理システムの先進導入が進んでいる佐呂間農協からの協力を得て、同農協が管理する2ヵ所の農牧地にて空撮実証試験を行い、高度250mから実機に比べても遜色のない写真やビデオ映像を得ることができた。また、21年11月には札幌市で開催された北海道内の農協を対象として農地電子管理システムセミナーにて事例報告を行い、本研究のコンセプトである民生品をフル活用した安価で運用容易なシステムに対して大きな注目を浴びることができた。 林や電信柱の有る地域での空撮では滑走路の確保が難しいこと、デジカメと近赤外線フィルターを組み合わせた簡易近赤外線カメラの輝度が低いため、明瞭な近赤外線画像が得られにくいことなどが課題として明らかとなった。
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