研究課題
1)予測用標準生育関数の作成:植生指標の最新値を予測するために、'代表的土地被覆の推定地点で、複数年の平均的な水稲の生育曲線を求めた。また、LANCEの日現況値、EOSDISの現況値も最新値として利用した。2)モデルへの呼吸の組み込み:現在の光合成モデルで推定した日中の光合成速度に夜間の呼吸メカニズムを組み込み、アジア域の純生産を推定した。3)穀物収量とCO_2固定量現況追跡システムの構築:光合成・呼吸モデルによる穀物収量の推定値が、現地水稲の現況追跡に使える水準になり、アジア全域の穀物生産、植林CDM、草原の沙漠化を対象とした複合目的のシステムを開発した。4)地上フラックス観測値との比較検証:光合成モデルの純光合成量と、国内Fluxnetの観測値とを比較した。観測タワーを使った実測法には、低周波数乱流により熱収支が閉じない問題があるため、本研究で提案した水稲の葉・茎・根系を含む炭素配分検証法を用い、計算値と水稲収量で炭素量を比較した。5)沙漠化と砂塵嵐対策:中国北西部で、砂塵嵐襲来日の風速分布から発生源域の特定を行い、前年の植生指標の減少(沙漠化)が原因であるかを調べた。さらに、砂塵嵐の顕著な2000年と2003年の風速分布からモンゴル南部のゴビ砂漠における低気圧の発達が、北京を襲った砂塵嵐の原因であることが分かった。6)植林CDMプロジェクト支援:CDMの対象地域は、1989年以前には森林でなく放置された地域である必要がある。CDMプロジェクト設計書用のモニタリング方法を念頭において、植林(A/R)によるCDMプロジェクトを支援するため、設計書で要求されるベースラインの条件へ対応し、米国USGS-GLCC世界土地被覆データを使って森林CDMの適地を選定した。
すべて 2011 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)
Journal of the Indian Society of Remote Sensing, "Special Issue on Earth Observation for Climate Change studies"
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http://www.rsemonitor.jp/