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2012 年度 実績報告書

草原生態系の炭素動態長期モニタリング-炭素シンク/ソースメカニズムの解明-

研究課題

研究課題/領域番号 21580335
研究機関玉川大学

研究代表者

関川 清広  玉川大学, 農学部, 教授 (40226642)

研究分担者 吉村 義隆  玉川大学, 農学部, 教授 (90384718)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード環境 / 生態学 / 土壌 / 草原生態系 / 炭素固定能
研究概要

生態系の炭素貯留能(CO2固定能)は生態系タイプによって異なり,地域や気象要因によってさまざまに変動する。2013年以降のポスト京都議定書において,森林に加えそれ以外の生態系の炭素貯留能も重要視されることを想定し,半自然ススキ草原を対象として,炭素貯留に対する環境要因の作用メカニズムを明らかにすることを目的として4年間にわたり研究を行った。
測定項目は,葉面積指数(LAI)(全天写真法,プラントキャノピーアナライザー(PCA)法,NIR/PAR比法),自動開閉チャンバーと通気法による土壌呼吸(Rs)速度,環境要因(光環境,気温,5 cm深地温,土壌水分),および土壌微生物のバイオマス(生菌数)と組成である。全天写真法による撮影と同時に,地上3m高に下向きに設置したカメラ(地上カメラ)によって草原全体の様子も撮影した。
冬期の積雪は,地温の変化と地上カメラの画像から,年によって3月下旬から4月中旬にかけて消雪した。全天写真法によるLAIから,葉群は5月下旬に成長開始し,6月から7月にかけて盛んに成長し,8月上旬に最大に達し,9月以降に衰退した(葉の黄変・褐変,萎凋・脱落)。全天写真法とPCA法は枯死葉を十分に判別できないため,NIR/PAR比法によるLAI推定法を比較したところ,落葉広葉樹林では展葉から落葉までを高い精度で捉えられる(Kumeら 2011)のに対し,本草原におけるLAI推定精度は成育期間前半は高く,後半は低かった。5 cm深地温に基づく年間Rsは3.1~3.8 kg CO2 / m2,土壌従属栄養生物呼吸は2.0~2.5 kg CO2 / m2であった。土壌微生物の生菌数(蛍光顕微法,結果は数億生菌/g乾土)および組成(PCR法)については,両者ともに試料間差はあるが季節変化は小さかった。これらの結果を関数化し,とりまとめている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 中規模浄化槽と都市下水処理場の各処理段階におけるPCR-DGGE法を用いた細菌群集の比較解析2012

    • 著者名/発表者名
      小泉嘉一,水谷篤,三井綾子,吉村義隆,福井学
    • 雑誌名

      玉川大学学術研究所紀要

      巻: 18 ページ: 17-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Distribution of antibiotic resistance genes in glacier environments2012

    • 著者名/発表者名
      Segawa, T., N. Takeuchi, A. Rivera, A. Yamada, Y. Yoshimura G. Barcaza, K. Shinbori, H.i. Motoyama, S. Kohshima, and K. Ushida
    • 雑誌名

      Environmental Microbiology Reports 5

      ページ: 127-134

    • DOI

      DOI:10.1111/1758-2229.12011

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Isolation of oligotrophic yeasts from supra-glacial environments of different altitude on the Gulkana Glacier (Alaska)2012

    • 著者名/発表者名
      Uetake, J., Y. Yoshimura, N. Nagatsuka, and H. Kanda
    • 雑誌名

      FEMS Microbiology Ecology

      巻: 82 ページ: 279-286

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 火星生命探査機器群提案2012

    • 著者名/発表者名
      山岸 明彦
    • 雑誌名

      日本惑星科学会誌

      巻: 21 ページ: 276-282

    • 査読あり
  • [学会発表] 半自然ススキ草原における炭素動態モニタリング

    • 著者名/発表者名
      関川清広
    • 学会等名
      第60回日本生態学会大会
    • 発表場所
      グランシップ(静岡コンベンションアーツセンター),静岡
  • [学会発表] 光環境(NIR/PAR比)に基づくススキ草原の葉面積指数(LAI)推定

    • 著者名/発表者名
      関川清広
    • 学会等名
      日本植物学会第76回大会
    • 発表場所
      兵庫県立大学,兵庫
  • [学会発表] 南極スカーレン大池に産する扁平な形をした藻類集合体の内部環境について、阿寒湖産の藻類集合体(マリモ)の内部環境との比較から考える

    • 著者名/発表者名
      小川麻里
    • 学会等名
      第34回極域生物シンポジウム
    • 発表場所
      国立極地研究所,東京
  • [学会発表] Methanogenic archaea diversity and distribution in the Arctic permafrost samples of different age

    • 著者名/発表者名
      Yoshimura, Y.
    • 学会等名
      39th COSPAR Scientific Assembly 2012
    • 発表場所
      Mysore, India

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公開日: 2014-07-24  

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