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2011 年度 実績報告書

RNA干渉による着床期特異的遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21580349
研究機関九州大学

研究代表者

山内 伸彦  九州大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (00363325)

キーワード着床 / インディアン・ヘッジホッグ / RNA干渉 / ラット / 受精胚 / 子宮 / Foxa2
研究概要

本研究は、哺乳類の着床機構解明のために、生体の子宮を対象としたRNA干渉法を確立し、妊娠、特に着床に関連した遺伝子機能の解析に応用する事を目的とする。平成23年度は、前年度までに子宮における発現動態の解析を終了している着床期特異的遺伝子、IhhとFoxa2を標的遺伝子として生体子宮におけるRNA干渉法の確立を目的に研究を進めた。
妊娠2.5日目のラット子宮腔内に標的遺伝子のsiRNA、対照区として発現に影響しないcontrol siRNAの導入を試みた。導入試薬としてlipoectamine 2000(LA)、溶媒としてPluronic F-127をPBSに溶解したものを用いた。siRNA導入後6~8日目に開腹し着床数を調べ、それをもとに導入条件を決定した。また、導入後24時間で子宮におけるIhhの遺伝子発現をqPCR法によって調べた。
240pmol以上のsiRNAを子宮腔内に導入したところ、control siRNAを導入した子宮角において着床数の有意な減少が見られた。導入遺伝子量を検索した結果、80pmol以下の子宮では、未処理区の着床数と比べ有意な減少は認められなかった。よって、遺伝子導入量は80pmolとした。この条件でIhh siRNAおよびFoxa2 suRNAを子宮腔内に導入し、それぞれの遺伝子の発現を測定したが、control区とsiRNA導入区での発現量の差はなかった。この原因として、siRNAが子宮組織に導入されていない、導入はできていたが抑制が持続しなかったことが考えられる。これらの結果は、繁殖生理に影響を与えない生体子宮におけるRNA干渉法を確立する上で重要な基盤的知見となる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] ウシ子宮内膜におけるIndian Hedgehogの発現とその制御2012

    • 著者名/発表者名
      中村暢久, ら
    • 学会等名
      第15回日本畜産学会
    • 発表場所
      名古屋大学東山キャンパス愛知県名古屋市
    • 年月日
      2012-03-28
  • [学会発表] ウシ子宮内膜におけるIndian Hedgehogの発現2011

    • 著者名/発表者名
      中村暢久, ら
    • 学会等名
      第4回日本暖地畜産学会
    • 発表場所
      沖縄産業支援センター沖縄県那覇市
    • 年月日
      2011-10-29
  • [学会発表] ウシ子宮内膜スフェロイドを用いた生体外着床モデルの構築2011

    • 著者名/発表者名
      西村翔, ら
    • 学会等名
      第104回日本繁殖生物学会
    • 発表場所
      いわて県民情報交流センター・アイーナ岩手県盛岡市
    • 年月日
      2011-09-16
  • [学会発表] Development of the Endometrial Spheroids as a Model for Implantation In Vitro2011

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiko Yamauchi, ら
    • 学会等名
      国際生殖シンポジウム
    • 発表場所
      いわて県民情報交流センター・アイーナ岩手県盛岡市(招待講演)
    • 年月日
      2011-09-14

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公開日: 2013-06-26  

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