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2009 年度 実績報告書

フォリスタチンファミリーの性状解析とその利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21580359
研究機関東京農工大学

研究代表者

新井 浩司  東京農工大学, 農学部, 准教授 (70293016)

キーワード蛋白質 / 生理活性
研究概要

本研究はTGF-βスーパーファミリー結合蛋白質であるフォリスタチンファミリー蛋白質の性状解析と、そのリガンド結合部位であると考えられているフォリスタチンドメインの構造を基にしたTGF-βスーパーファミリー阻害剤の開発を目的としている。フォリスタチンファミリーに属するフォリスタチンとFLRG蛋白質は、それぞれ3個および2個のフォリスタテンドメインをその分子内に含む。これまでの研究では、フォリスタチンとFLRGは両者とも主に第二フォリスタチンドメインを介してリガンドに結合していることを明らかにした。一方、FLRGの第二フォリスタチンドメイン単独ではアクチビンの生物活性が抑制できないことも確認された。本研究を行うに当たり、フォリスタチンファミリー蛋白質の生物活性を評価する簡便な系が要求される。これまでは、TGF-β/アクチビン/マイオスタチン反応性レポーターコンストラクトであるp3TP-luxを一過性にトランスフェクションした細胞を用いてフォリスタチンファミリー蛋白質の生物活性を評価してきたが、21年度の研究では、レポーター遺伝子を恒常的にトランスフェクションした細胞株や、レポーター遺伝子とアクチビン発現ベクターまたはマイオスタチン発現ベクターを同時にトランスフェクションした細胞株を樹立し、内因性および外因性アクチビン/マイオスタチンに対するフォリスタチンファミリー蛋白質の阻害作用を簡便に検討することのできる系を確立した。この系を用いてフォリスタチンとFLRGの生物活性を評価したところ、フォリスタチンは内因性と外因性のいずれの経路においてもアクチビンとマイオスタチンの作用を阻害するのに対し、FLRGの場合には外因性の経路においてのみ、アクチビンとマイオスタチンの作用を阻害することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of vitamin C deficiency on the skin of the senescence marker protein 30(SMP-30)knockout mouse2009

    • 著者名/発表者名
      Arai KY, et al.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 385

      ページ: 478-483

    • 査読あり
  • [学会発表] IL-1β stimulates activin βA mRNA expression in human skin fibroblasts through MAPkinase pathways, NF-kB pathway and prostaglandin E2.2009

    • 著者名/発表者名
      Arai KY, et al.
    • 学会等名
      Yokosuka science festa 2009
    • 発表場所
      Shonan Village Center, Yokosuka
    • 年月日
      20090604-20090607
  • [備考]

    • URL

      http://www.collagen-institute.jp

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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