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2010 年度 実績報告書

プリオン蛋白の機能と腫瘍制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21580361
研究機関神戸大学

研究代表者

佐伯 圭一  神戸大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (10311630)

キーワードプリオン蛋白 / プリオン蛋白遺伝子 / 腫瘍 / 腫瘍細胞 / 遺伝子発現 / ヌードマウス / 移植腫瘍
研究概要

近年、プリオン蛋白(PrP)が腫瘍細胞の接着・浸潤・転移において、ある種の役割を持つ事が示唆されている。本研究では、各種移植腫瘍におけるPrP遺伝子発現量の比較検討を行った。
【材料と方法】ヒト由来腫瘍細胞株は、A549(肺癌)、HKBMM(髄膜腫)、HLC1(肺癌)、HUSEM(子宮頸癌)、IGSK2(胃癌)、JHUCS1(乳癌)、KPL1(乳癌)、KPL3C(乳癌)、KPL4(乳癌)、MCF7(乳癌)、RERF-LC-KJ(肺癌)、Sawano(子宮内膜癌)、2008(卵巣癌)の計13細胞株を用いた。ヌードマウスに移植、腫瘍形成後、腫瘍組織から調製したRNAを用いて、リアルタイムRT-PCRによりPrP遺伝子発現量を解析した。
【結果と考察】各種腫瘍において、腫瘍実質のPrP遺伝子発現量を表すヒトPrP遺伝子の発現は、HKBMMがもっとも高く、MCF7がもっとも低い発現を示した。HKBMM/脳およびMCF7/脳の値は、0.81および0.017であった。腫瘍間質および周辺のPrP遺伝子発現を表すマウスPrP遺伝子発現は、ヒトPrP遺伝子発現と相関性が認められなかったことから、腫瘍実質のPrP遺伝子発現が、周囲間質のPrP遺伝子発現に影響を与えていないと考えられた。HUSEM、MCF7および2008において、移植前後のヒトPrP遺伝子発現を比較したところ、移植前後でヒトPrP遺伝子発現に大きな変化は認められなかったことから、移植が腫瘍のPrP遺伝子発現に大きな影響を与えないと考えられた。以上のことから、腫瘍におけるPrP遺伝子発現は、周囲間質PrP依存性ではないと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 腫瘍組織におけるプリオン蛋白(PrP)遺伝子発現量み比較2010

    • 著者名/発表者名
      山崎智宏
    • 学会等名
      日本獣医学会
    • 発表場所
      帯広畜産大学(北海道)
    • 年月日
      2010-09-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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