研究概要 |
本研究は、北部ベトナムの市場で売られているアヒル卵が保有する移行抗体から、親鳥における鳥インフルエンザウイルスに対する抗体保有率を明らかにする。2010年4月から2012年3月までの2年間、毎月、ハノイ市内、10カ所の市場から各10個のアヒル卵を入手し、H4, H5, H6, H7, H9, H11亜型ウイルスに対する抗体を調べた。その結果、抗体陽性率は抗H4(0. 8%),抗H5(44. 1%),抗H6(11. 5%),抗H7(0%),抗H9(1. 2%),抗H11(2. 1%)を示した。これらの結果から、卵を用いて簡易にアヒルにおける鳥インフルエンザウイルスの流行状況を知ることができた。
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