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2011 年度 実績報告書

西日本におけるイノシシ猟犬の肺吸虫感染状況の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 21580377
研究機関宮崎大学

研究代表者

堀井 洋一郎  宮崎大学, 農学部, 教授 (80173623)

研究分担者 野中 成晃  宮崎大学, 農学部, 准教授 (50281853)
キーワード肺吸虫 / ウェステルマン肺吸虫 / 血清疫学調査 / イノシシ / イノシシ猟犬
研究概要

平成23年度は中国地方の再調査と九州内の猟犬の調査を行なった。中・四国および近畿地方では、抗体保有犬の確認された地域の39.3%(11/28)で2種類以上の肺吸虫型の感染がみられ、混合感染が起こりうる可能性が示唆された。ウェステルマン肺吸虫(Pw)型は、近畿・中国地方の中央部に集中して多数確認された。さらにこの地域において、感染虫種を推定できなかった検体(分類不能型)について、イノシシの生肉摂食によるPw抗原に対する抗体陽性のリスクを解析したところ、オッズ比は8.27であり、他の地域よりも顕著に高く、近畿・中国地方の中央部ではPwが濃厚に分布している可能性が示唆された。なお、Pw型の血清反応を示す犬や、Pw虫卵を排出する犬は四国からは確認できず、過去に報告されている分布状況よりもPwの分布が濃厚ではなくなった可能性が示唆された。一方で、四国地方の犬からは宮崎肺吸虫(Pm)や大平肺吸虫(Po)の虫卵を排出しているものや、血清反応の型分けでもPm型およびPo型の2種がみられたことから、四国地方では少なくともPmおよびPoの2種の生活環が維持されていることが明らかとなった。九州内においても宮崎県に代表されるように依然として高いPw感染率が維持されていることが判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 糞便内肺吸虫卵検査におけるホルマリンエーテル法(MGL法)の再検討と新しい検査法、エーテルトラップ法の提案2011

    • 著者名/発表者名
      山口洋平、入江隆夫、数面麻子、野中成晃、堀井洋一郎
    • 学会等名
      第152回日本獣医学会
    • 発表場所
      堺
    • 年月日
      2011-09-20
  • [学会発表] 近畿・中国・四国地方におけるイノシシ猟犬の肺吸虫感染状況調査2011

    • 著者名/発表者名
      入江隆夫、山口洋平、P. N. Doanh、波部重久、野中成晃、堀井洋一郎
    • 学会等名
      第152回日本獣医学会
    • 発表場所
      堺
    • 年月日
      2011-09-20
  • [学会発表] 近畿・中国・四国地方のイノシシ猟犬における肺吸虫感染状況とその背景2011

    • 著者名/発表者名
      入江隆夫、山口洋平、P. N. Doanh、波部重久、野中成晃、堀井洋一郎
    • 学会等名
      第64回日本寄生虫学会南日本支部大会
    • 発表場所
      宮崎
    • 年月日
      2011-09-13
  • [学会発表] 糞便内肺吸虫卵検査におけるホルマリンエーテル法(MGL法)の低検出率の原因とエーテルトラップ法の提案2011

    • 著者名/発表者名
      山口洋平、入江隆夫、数面麻子、波部重久、野中成晃、堀井洋一郎
    • 学会等名
      第64回日本寄生虫学会南日本支部大会
    • 発表場所
      宮崎
    • 年月日
      2011-09-13

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公開日: 2013-06-26  

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