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2010 年度 実績報告書

ウシ潜在性子宮内膜炎の新規診断基準の確立と分娩後早期繁殖機能促進プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21580385
研究機関岩手大学

研究代表者

大澤 健司  岩手大学, 農学部, 准教授 (90302059)

研究分担者 平田 統一  岩手大学, 農学部, 助教 (20241490)
キーワード牛 / 子宮内膜炎 / 臨床繁殖学 / 多形核白血球 / サイトブラシ / メトリチェック / 超音波検査
研究概要

乳牛の分娩後5週における腟内・子宮内環境をモニターし,両者の関係ならびに形態的な子宮修復と子官内多形核白血球の割合(PMN%)との相関を明らかにすることを目的としてホルスタイン種経産牛54頭を供試,分娩後5週目に子官と卵巣の超音波検査と共に腟粘液および子宮内膜スメアを採取した.超音波検査において左右子宮角の外径と内膜径を計測し,前回の妊娠における妊角および非妊角の直径の差が5mm以下の個体を修復群,6mm以上の個体を未修復群とした.また子宮内液体貯留(FIU)の有無によりFIU+あるいはFIU-として計4群に分類した.腟粘液は透明な粘液をスコア0とし,以下粘液中に占める膿の割合によってスコア1,2,3および4の5段階に分類した.子宮内膜スメア中の細胞における多形核白血球の割合をPMN%として算出した.各群における腟粘液スコアとPMN%を比較し,検査時の黄体の有無による影響についても解析した.
その結果,修復群(FIU+)および未修復群(FIU+)の子宮外径は修復群(FIU-)および未修復群(FIU-)と比較してそれぞれ有意に大きく,修復群(FIU+)では修復群(FIU-)よりも有意に大きい内膜径を示した.PMN%は修復群(FIU-)と修復群(FIU+)で高値を示す個体が認められ,10%を超える個体の割合はそれぞれ23.8%(5/21),40.9%(9/22)であった.一方,未修復群(FIU-)と未修復群(FIU+)のPMN%はいずれも低値を示し,10%を超える個体は認められなかった.全頭における膣粘液スコア別のPMN%について,スコア4はスコア0,1,2および3に比べて有意(P<0.01)に高値を示した.膣粘液スコアやPMN%に対する,検査時の黄体の有無による影響は認められなかった.修復群と未修復群における膣粘液スコアならびにPMN%に有意差は認められなかった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 乳牛における分娩後の子宮内環境と分娩後5週でのPGF2α製剤投与が繁殖乳成績に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      山口猛, 大澤健司, 他
    • 学会等名
      第151回日本獣医学会学術集会
    • 発表場所
      東京農工大学
    • 年月日
      20110330-20110401
  • [学会発表] 乳牛の分娩後5週目における超音波検査と子宮内膜細胞診の併用による子宮内環境のモニタリング2010

    • 著者名/発表者名
      山口猛, 大澤健司, 他
    • 学会等名
      第41回日本家畜臨床学会学術集会
    • 発表場所
      山形県天童市天童ホテル
    • 年月日
      20101106-20101107

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公開日: 2012-07-19  

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