• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

発育不良牛の原因遺伝子の解明および遺伝子診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21580388
研究機関岐阜大学

研究代表者

大場 恵典  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20377691)

研究分担者 北川 均  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70144003)
高須 正規  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (00503327)
キーワード牛 / 発育不良 / 遺伝子
研究概要

牛の発育不良の原因は,慢性的な肺炎や下痢,先天的な遺伝性疾患,飼育環境など様々である。これまでに、先天的な遺伝性疾患が原因と思われる発育不良牛が臨床現場から、大学に搬入されることが少なくなかった。そこで、先天的な遺伝性疾患が原因であると思われる発育不良牛の発生状況の把握と、発育不良牛と血縁関係にある牛の血液を採材する目的で、疫学調査を実施した。まず、発育不良の原因を精査し、それから原因別に整理し、先天的な遺伝性疾患が原因と思われる発育不良牛を検索した。その結果、黒毛和種牛の特定家系に発育不良が頻発することがわかった。しかしながら、はっきりとした発育不良の共通祖先牛は特定できなかった。また、発育不良牛の家系図を作成して、遺伝様式の検索を試みたが、決定には至らなかった。
いっぽう、特定家系の発育不良牛および正常牛の血液あるいは臓器を採材して核酸を抽出した。これを検体として、発育不良牛と正常牛との間で、遺伝子レベルの差を検索し始めた。マイクロサテライトDNAマーカーを用いて、発育不良牛と正常牛との間で、30対の染色体上にある遺伝子配列の違いを検索しているが、まだ明らかに異なる機能的遺伝子は見つかっていない。マイクロサテライトDNAマーカーを用いた原因遺伝子の検索方法は、原因遺伝子が単一の場合しか検索できない。遺伝子様式が決定できなかった理由として、複数の遺伝子が関与している可能性がある。このため、今後、マイクロアレイを用いて、発育不良牛と正常牛との間で、43,000個余りの遺伝子発現の差をスクリーニングする予定である。

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi