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2009 年度 実績報告書

ベッドサイドで可能な犬レプトスピラ症迅速検査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21580391
研究機関山口大学

研究代表者

奥田 優  山口大学, 農学部, 准教授 (10325243)

キーワードラテックス凝集法 / 犬 / レプトスピラ / 抗体検査
研究概要

レプトスピラ症は人と動物の共通細菌感染症であり、犬に致死的な疾患であるばかりでなく、公衆衛生上も重要な疾患である。申請者はこれまでに本症の疫学調査と検査法の開発を行ってきたが、臨床現場で実施可能な簡便かつ迅速な検査法は存在しない。そこで本研究では開業獣医病院でも実施可能なレプトスピラ迅速検査系の開発を目的として、レプトスピラ抗体検査用ラテックスビーズの開発を行っている。本年度はレプトスピラの5血清型培養株からそれぞれ蛋白を抽出し、これらを直径3μmのラテックスビーズにグルタールアルデヒド法で共有結合させた試薬を作成した。これらビーズを用いてレプトスピラ抗体陽性犬の血清と反応させたところ、icterohaemorrhagiae以外の4血清型では5-10分以内に陽性検体を検出できる系が作出可能であった。現在、検体数を増やしてそれぞれの血清型ビーズの感度と特異性を検討している。また、Microscopic agglutination test(MAT)における抗体陽性に関わる蛋白を同定することを目的として、レプトスピラ抽出蛋白に対してレプトスピラ陽性犬の血清を用いて免疫沈降を行ったところ、icterohaemorrhagiaeならびにhebdomadis抗体に対してそれぞれ特異的に反応すると予想されるいくつかの蛋白がそれぞれ確認された。今後、これら蛋白のアミノ酸解析により、それぞれの蛋白を同定する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Nationwide survey of Leptospira antibodies in dogs in Japan : results from microscopic agglutination test and enzyme-linked immunosorbent assay.2009

    • 著者名/発表者名
      Iwamoto E, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science 71

      ページ: 1191-1199

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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