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2011 年度 実績報告書

特異な構造を有する多環式含窒素生物活性天然物の新規分子骨格構築法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21590020
研究機関北里大学

研究代表者

砂塚 敏明  北里大学, 大学院・感染制御科学府, 教授 (30226592)

キーワード天然物 / 含窒素 / インドール / 分子骨格構築 / 生物活性 / 全合成 / 特異構造 / アルカロイド
研究概要

細胞周期阻害物質であるネオキサリンは、トリプトファンとヒスチジン由来のインドールアルカロイドであり、分子内に特異なスピロアミナール構造と4級炭素に結合したイソプレニル基が存在する複雑で特異な構造を有している。これら特徴的な構造を立体選択的に構築するにあたり、フロインドリンの不斉合成の応用、スピロアミナール骨格の構築という鍵反応を考案した。すなわち、まずマジンドリンの合成で確立したフロインドリンをインドール乳酸からセレニル化、リバースプレニル化により合成し、次にアミナールをルイス酸によるトランスアミネーションによりジアミナールとし、更に酸化してニトロン経由でインドールのスピロアミナール構造の構築法を初めて開発した。現在全合成を進めている。
一方、ヒドロキシアパリシンは、薬剤耐性マラリア株に対し、優れた抗マラリア活性及び選択性を有するインドールアルカロイドである。しかしながら本化合物は天然からの量的供給が困難である事から、詳細な活性評価が行われていない。そこでヒドロキシアパリシン骨格を有する新規マラリア治療薬の開発を目的とし、大量合成可能な効率的かつ簡便な合成ルートの確立を行なった。すなわち、側鎖部分は、不斉Michel反応により構築し,さらにインドールのC-2へのアルキル化、さらに分子内Mannich反応により8員環を構築する方法を確立し、効率的なヒドロキシアパリシンの初の全合成を達成した。また、全合成過程で得られた中間体や誘導体に関して抗マラリア活性を評価する事により、構造活性相関を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The first total synthesis and reassignment of the relative stereochemistry of 16-hvdroxy-16,22-dihydroapparicine2012

    • 著者名/発表者名
      砂塚敏明
    • 雑誌名

      Tetrahedron Lett.

      巻: 60 ページ: 1802-1807

    • DOI

      DOI:10.1016/j.tetlet.2012.01.110

    • 査読あり
  • [学会発表] Total synthesis of novel polycyclic bioactive indole alkaloids2011

    • 著者名/発表者名
      Toshiaki Sunazuka
    • 学会等名
      12^<th> ICCA
    • 発表場所
      ベルリン(ドイツ)(招待講演)
    • 年月日
      2011-09-12

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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