• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

オートファジーの誘導を標的とする新規抗腫瘍活性天然物の探索研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590023
研究機関東京薬科大学

研究代表者

三巻 祥浩  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90229790)

研究分担者 松尾 侑希子  東京薬科大学, 薬学部, 助手 (70434016)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード天然物 / 細胞毒性 / オートファジー / アポトーシス
研究概要

昨年までの研究により、ヒガンバナ科Lycoris albifloraの鱗茎より単離されたフェナンスリジン型アルカロイド(FA-1)が、HSC-2口腔がん細胞に対して培養初期の段階においてオートファジーを発現させ、このオートファジーの発現がその後のアポトーシス誘導に深く関与していることを明らかにした。そこで、FA-1の類縁体の単離と化学誘導を試み、それらの細胞毒性を評価したところ、8位/9位のメチレンジオキシ基、7位水酸基、1位/10b位間の二重結合は、いずれもFA-1の強力な細胞毒性の発現に必須であることが明らかとなった。
また、ユリ科Fritillaria meleagrisの鱗茎より10種の新規化合物を含む18種のステロイド配糖体を単離し、構造を明らかにするとともに、HL-60細胞とA549肺がん細胞に対する細胞毒性を評価した。その結果、5β-スピロスタノール配糖体とコレスタン誘導体はHL-60細胞に対してアポトーシスを誘導した。このとき、5β-スピロスタノール配糖体と接触させたHL-60細胞はsub-G1の細胞の増加が認められたが、コレスタン誘導体と接触させたHL-60細胞ではG2-M期の細胞も増加しており、両者は異なるメカニズムでHL-60細胞をアポトーシスに誘導していることが示唆された。一方、Fritillaria属植物などに特徴的に含まれる (22R)-スピロソラノール配糖体は、A549細胞をアポトーシスに誘導した。
さらに、キンポウゲ科Adonis aestivalisの種子から、4種の新規化合物を含む5種の強心ステロイド誘導体を単離した。このうち3種は、HSC-2細胞、HSC-3細胞、HSC-4細胞、HL-60細胞に対して、腫瘍細胞選択的にアポトーシスを誘導した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] New cardenolides from the seeds of Adonis aestivalis2012

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Kubo
    • 雑誌名

      Chem. Pharm. Bull.

      巻: 60 ページ: 1275-1282

    • 査読あり
  • [学会発表] ユリ科植物の化学成分(77) Fritillaria meleagrisのステロイド配糖体と細胞毒性について2012

    • 著者名/発表者名
      松尾侑希子
    • 学会等名
      第19回 天然薬物の開発と応用シンポジウム
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20121101-20121102

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi