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2009 年度 実績報告書

リグナン類をモチーフとする抗酸化剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21590032
研究機関大阪大谷大学

研究代表者

前崎 直容  大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (00229296)

キーワード抗酸化剤 / リグナン / 有機化学 / 不斉合成 / [2,3]-Wittig転位反応
研究概要

1)Eupomatilone類縁体の合成研究
Eupomatia bennettiiより単離されたeupomatilone類の合成法を確立するため,高度に酸素官能基化されたビフェニル構造の立体選択的な構築を目指して,鍵となる酸素官能基化されたビフェニルメチルエーテル誘導体の不斉[2,3]-Wittig転位反応を検討した.高度に酸素官能基化された基質においては,時として金属イオンを含む試薬の反応性の低下が観察されるが,幸い我々の基質ではそのような問題は起こらず,eupomatilone2の鍵中間体を収率よく合成することができた.しかし,成績体の光学純度は中程度にとどまり課題を残している.今後,この点の改善を検討する予定である.
2)THFリグナン類縁体の合成研究
クレオソートブッシュ(Larrea tridentata)より単離されたTHFリグナン類縁体の検討を行った.鍵反応となる不斉[2,3]-Wittig転位反応によって得られたα,β-不飽和γ-ラクトン体に対して,アリール基を導入し,得られるヘミアセタールの立体選択的な還元を種々検討した.その結果,還元条件を変えることによって,二組の立体異性体混合物ではあるが,共通の中間体からTHFリグナン類縁体の立体異性他全6種の各異性体を合成することができ,^1HNMRスペクトルによってこれらを同定した.選択性の改善と異性体の分離が今後の課題である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Asymmetric [2,3]-Wittig Rearrangement of Oxygenated Allyl Benzyl Ethers in the Presence of a Chiral di-tBu-bis(oxazoline) Ligand : A Novel Synthetic Approach to THE Lignans2009

    • 著者名/発表者名
      KITAMURA, Maria
    • 雑誌名

      Chemistry-A European Journal 15・38

      ページ: 9911-9917

    • 査読あり
  • [学会発表] 不斉[2,3]-Wittig転位反応を鍵反応としたTHF-リグナン類の合成法の研究2010

    • 著者名/発表者名
      広川美視, 北村麻理愛, 前崎直容
    • 学会等名
      日本薬学会第130年会
    • 発表場所
      桃太郎アリーナ(岡山)
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] 不斉[2,3]-Wittig転位反応を鍵反応としたリグナン類の系統的合成研究2009

    • 著者名/発表者名
      北村麻理愛, 広川美視, 前崎直容
    • 学会等名
      第59回日本薬学会近畿支部大会
    • 発表場所
      近畿大学(大阪)
    • 年月日
      2009-10-24
  • [学会発表] ベンジルエーテル類の不斉[2,3]-Wittig転位反応-反応機構の考察-2009

    • 著者名/発表者名
      前崎直容, 北村麻理愛, 広川美視
    • 学会等名
      第22回複素環化学討論会
    • 発表場所
      さわやかちば県民プラザ(千葉)
    • 年月日
      2009-10-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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