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2011 年度 実績報告書

ヒト遺伝子ノックアウトによるDNA鎖切断修復機構の解析とその応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590066
研究機関横浜市立大学

研究代表者

足立 典隆  横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 教授 (30264675)

キーワード遺伝子ノックアウト / NDA鎖切断 / エンドジョイニング / 組換え
研究概要

本研究では,ヒトNalm-6細胞を使用した遺伝子ターゲティング法により,さまざまなDNA鎖切断の修復に関わるヒト遺伝子を系統的に破壊し,得られた変異細胞株の表現型解析を行った.特に,個々の遺伝子の機能を逆遺伝学的に解析することで,さまざまなDNA鎖切断に対する各修復経路の役割を明らかにし,ヒト細胞におけるDNA鎖切断修復機構の全体像を正確に捉えることを目標とした,今年度は,以下の3項目を中心に研究を行った.[1]ヒト遺伝子ノックアウト細胞株の系統的作製:DNA鎖切断修復に関わるヒト遺伝子の系統的なノックアウトを行った.特に,Altern ative End-Joiningの実体と役割の解明を目指し、非相同末端連結(NHEJ)機構に異常のある変異株をもとにした二重変異株の作製を行った.[2]ヒト遺伝子ノックアウト細胞株の表現型の解析:得られたノックアウト細胞について,増殖速度とコロニー形成率を調べるとともに,さまざまなDNA損傷に対する感受性を解析した.損傷誘発剤として,過酸化水素,ブレオマイシン,ネオカルチノスタチン,カンプトテシン,エトポシド,シスプラチンを主に使用した.感受性試験は,コロニーアッセイ法と増殖阻害アッセイ法により行った.[3]ヒト遺伝子ノックアウト細胞株の組換え能の解析:ヒト変異細胞株におけるランダムインテグレーションと遺伝子ターゲティングの頻度について,HPRT遺伝子座を用いて定量的な解析を行った.また,NHEJ非依存性のランダムインテグレーションのメカニズム解析を行った.特にベクターの構造的特徴とインテグレーション頻度との関連に関する網羅的な解析を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] The helicase domain and C-terminus of human RecQL4 facilitate replication elongation on DNA templates damaged by ionizing radiation2012

    • 著者名/発表者名
      Adachi N., et al
    • 雑誌名

      Carcinogenesis

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Nucleofection-based gene targeting in human pre-B cells2012

    • 著者名/発表者名
      Kurosawa A, Adachi N
    • 雑誌名

      Gene

      巻: 492 ページ: 305-308

    • 査読あり
  • [雑誌論文] LEDGF/p75-independent HIV-1 replication demonstrates a role for HRP-2 and remains sensitive to inhibition by LEDGINs2012

    • 著者名/発表者名
      Adachi N., et al
    • 雑誌名

      PLoS Pathogens

      巻: 8 ページ: e1002558

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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