野生型マウスに固定黄色ブドウ状球菌を投与するとNOレベルが24時間でピークとなり、iNOS KOマウス(KOマウス)ではほとんど検出されなかった。24時間後の好中球数と後期アポトーシス好中球は野生型に比べKOマウスで増大し、TNF-αがKOマウスで36時間後に検出された。NOドナーを投与したKOマウスでは24時間後の好中球数も後期アポトーシス好中球も36時間後のTNF-α産生も抑制された。後期アポトーシス好中球とマクロファージを共培養するとTNF-αが産生され、NOドナーによって好中球の培養内皮細胞通過が抑制された。以上よりNOが炎症後期の好中球浸潤を抑制することで炎症の終息をもたらすことが明らかとなった。
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