C型肝炎ウイルス(HCV)のNS4B蛋白質に結合する宿主因子を見つけるため、HAタグを付加したNS4B蛋白質を恒常的に発現するヒト肝癌由来細胞株を樹立した。この細胞を材料として、光反応性アミノ酸誘導体を用いてin vivoクロスリンクを行い、NS4Bとその結合蛋白質のコンプレックス(分子量約60KDa)を見出した。質量分析での当該結合蛋白質の同定を目指し、60KDaコンプレックスをHAアガロースを用いて精製したが、量的に不足しており、スケールアップ並びにクロスリンク効率の改善等の条件検討が必要であると考えられた。
|