研究課題
1)セロフェンド酸の保護作用機序の解明・セロフェンド酸は培養ニューロン、アストロサイト、心筋細胞において細胞保護作用や細胞の形態変化促進作用を発揮することを明らかにしてきたが、セロフェンド酸が直接結合する細胞内分子は不明のままである。そこで、セロフェンド酸の結合タンパク質の探索を進めた。セロフェンド酸を磁性ビーズに結合させたセロフェンド酸ビーズを作製し、細胞溶解液と混合することにより、いくつかの特異的結合を有するタンパクが得られた。・セロフェンド酸には紫外吸収がなく、これまでマススペクトルにより半定量的な方法で定量を行ってきたが、生体内分布の検討や薬物動態的な観点においても定量法の確立は不可欠である。これまでに、検出器として蒸発型光散乱検出器を導入し定量法の確立を進めているが、生体試料からの定量は困難な状況であったため、セロフェンド酸の抽出方法について検討を進めた。有機溶媒抽出やタンパク分解酵素との反応により除タンパクを行い、セロフェンド酸の定量を行ったが検出感度の上昇は見込めなかった。2)胎仔組織由来新規神経保護物質の探索・抗酸化応答配列(ARE)をレポーター遺伝子(ルシフェラーゼ遺伝子)の上流に結合させたプラスミドを安定発現した細胞を作製し、ARE活性を効率的に測定できるスクリーニング系を用いて、胎仔組織の有機溶媒抽出物のARE活性化物質の探索を行う目的で、ウシ胎盤からの有機溶媒抽出を行い、抽出物を得た。
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