研究課題
基盤研究(C)
本研究により、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)がコードするリン酸化酵素(ORF36)はE2Fの転写活性化を行い、細胞周期のG1期からS期移行を促進していることを明らかにした。つまり、ORF36はRbをリン酸化し、このリン酸化はRbからのE2Fの遊離とE2F活性化を誘導することが明らかにした。次に、KSHVがコードするORF21、ORF36、ORF73(LANA)の細胞内における分解と動態について解析を行った。その結果、ORF21、ORF36、ORF73は全て短寿命であるが、ORF73のC末端側断片は非常に安定であり、ORF73のC末端側断片はミトコンドリア蛋白質であるp32前駆体と結合し、p32のミトコンドリア内での成熟と機能(アポトーシス亢進活性)を阻害することを見いだした。また、KSHVの増殖抑制活性を有する化合物(抗KSHV化合物)の探索も実施した。
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