研究概要 |
UC発症モデルマウスならびに健常マウスの糞便からDNAを抽出し、DGGEにて解析した。その結果UC発症マウスに特異的な複数のバンドを確認することができた。さらにmetagenome法により、各検体より15,000~40,000リードの塩基配列を得て、それぞれ菌種名を特定したところ、UCマウスで優位に菌数が増えていた菌群を見出すことができた。これらはBacteroides, Parabacteroides, Clostridiumなどの有害菌・日和見菌とされる菌群であった。UCマウスで有意に多数存在していたClostridium sp. ID4株をマウスに経口投与したところ、腸管壁における炎症像が見られた。 以上のことより、本研究で見出された菌群は、少なからずUC発症と関係していると考えられた。
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