肝細胞増殖因子が内在性サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害因子の発現を亢進させるとともに、UGT1A1の発現がCDK2阻害剤roscovitine添加により顕著に増大することを見出した。RoscovitineはPXRの350番目セリンのリン酸化に関わるCDK2の作用を抑制することによりUGT1A1遺伝子転写を亢進させること、言い換えると、CDK2によるPXRの350番目セリンのリン酸化がRXRやコアクチベーターとの結合を低下させ、核内での転写調節抑制に働き、負の制御に関わっていることを明らかにした。
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