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2009 年度 実績報告書

心臓発生過程の心内膜床形成でおこる心内皮形質転換で浸潤を誘導する転写因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21590201
研究機関大阪市立大学

研究代表者

山岸 敏之  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60255122)

キーワード心臓発生 / 心内膜床 / 上皮-間葉形質転換 / 転写因子 / sox9
研究概要

これまでに研究代表者は心内膜床形成でおこる上皮-問葉形質転換でのTGFβファミリーの働きに注目し、その分子機構を明らかにしてきた。研究代表者は胚心臓に発現する遺伝子の網羅的解析を行い、心内膜床形成領域特異的に発現する遺伝子を同定した。生物検定の結果、転写因子sox9は心内皮細胞に形質転換の初期形態(細胞同士の分離、遊走)を誘導した。しかし細胞外基質内部への「浸潤(完全な間葉化)」を誘導することはできなかった。研究代表者はこのことから別の転写因子の存在を予想している。本研究の目的は、心内皮細胞の形質転換で「浸潤」を誘導する転写因子を明らかにすることである。心内皮細胞の間葉への形質転換は(1)細胞の肥厚、(2)細胞同士の分離、(3)細胞の遊走、(4)ゴルジ体の局在化、(5)細胞突起の形成、(6)浸潤、の段階を経て完了する。sox9は心内皮細胞の「分離、遊走」を誘導したが「浸潤」を誘導することはできなかった。この結果から本研究では「浸潤」を誘導する転写因子を同定したい。本年度は、浸潤の誘導に関与すると予想している候補遺伝子のタンパク質を生物検定で人工的に発現させるため、候補遺伝子の全長クローニングを行った。マウス胚心内膜床形成領域特異的に発現する転写因子のニワトリ相同遺伝子を、データベースで照合し、PCR法を用いて単離し、塩基配列を決定した。この結果、slug、sox11、twist、Id1~4、smad6、HeyL、Hand2、GATA4、klf2の全長遺伝子を得た。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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