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2009 年度 実績報告書

精子形成におけるPKCデルタ分子の機能解析及び男性不妊原因解明の試み

研究課題

研究課題/領域番号 21590204
研究機関昭和大学

研究代表者

新野 由子  昭和大学, 医学部, 兼任講師 (60398683)

研究分担者 塩田 清二  昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)
小倉 潔  (財)東京都医学研究機構, 研究員 (70233492)
キーワード精巣 / 精子形成 / ノックアウトマウス / PKC
研究概要

我々は、生命の流れをつなげるのに重要な生殖細胞について、特に精子形成に着目して研究を続けているが、中でも精巣だけに発現しているたんぱく質に焦点を当てている。我々がクローニングした、精巣特異的に存在するプロテインキナーゼC(PKC)デルタIV,V,VI,VIIの、精巣における機能を知るために、本年度は以下の研究を行った。(アポトーシス)PKCデルタ分子は、細胞のアポトーシスに関与しているという報告が多くある。一方、精巣内ではアポトーシスによる細胞死が多いことが報告されている。そこで、これら精巣特異的PKCデルタ分子を培養細胞内で強制発現させ、アポトーシスとの関連を調べた。PKCデルタとEGFPとの融合タンパクを細胞内で発現させ、(1) EGFPの蛍光を用いてFACS sortingでPKCポジティブな細胞を選択し、ヘキストおよびdapiによる核染色像を観察、(2) アネキシンV染色によるアポトーシスの確認、(3) FACSscanによる細胞周期の解析等を行ったが、PKCデルタIV,V,VI,VII分子のアポトーシスへの関与は認められなかった。(ノックアウトマウス作成)精巣特異的なPKCデルタIV,V,VI,VII分子の機能を知るために、Cre-Loxシステムを導入したノックアウトマウスを作成する。この研究は新潟大学脳研究所 細胞神経生物学分野 崎村建司教授との共同研究で行うことになった。当該研究室はこれまで多くのC57BL6マウスでのノックアウトマウスを作成しており、非常に信頼度の高い研究室である。ノックアウトのためのゲノムDNAベクターは2009年内に完成し、2010年2月にはES細胞への導入が確認された。2010年3月現在、キメラマウス作成中との報告があった。このC57BL6ノックアウトマウスが継代できるようになれば、マウスの系統を戻す手間も必要なく、すぐに解析ができると考えられる。そのために、現在、Creマウスの検索と入手法を考察中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] マウス精巣におけるPKCδの組織分布2010

    • 著者名/発表者名
      中町智哉
    • 学会等名
      第115回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 発表場所
      盛岡
    • 年月日
      2010-03-29
  • [学会発表] 精巣特異的PKCδ分子の機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      新野由子
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-11
  • [学会発表] 精巣特異的に翻する Protein Kinase C分子種2009

    • 著者名/発表者名
      新野由子
    • 学会等名
      日本解剖学会関東支部会第19回懇話会・シンポジウム
    • 発表場所
      千葉大医学部
    • 年月日
      2009-06-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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